パティシエ 坂下寛志 Pâtissier Sakashita Hiroshi

脱酸素剤と賞味期限

      2016/01/13

脱酸素剤とは

焼菓子の袋の中に入っています、画像のような小袋は『脱酸素剤』です。
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これは、袋の中の酸素を吸収し、
細菌の繁殖を防ぎ、
品質の維持を図るものです。

また、酸素が無い為、酸化も防ぐことができ、
美味しさを保つことが可能です。

品質試験・検査

トゥルモンドでは、『脱酸素剤』を入れ、
品質試験・検査を行なっております。
品質検査では、外部機関によって行なって頂いております。
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まず、美味しさの点で問題のない期間を確かめ、
その期限を『賞味期限』とし、
さらにその期間の10~20日以上、
同じ状態で保管し、検査に出しています。

ですので、
指定してあります『保存方法』で、
『賞味期限』内のお召し上がりに関しては、
問題がでることは、あまり考えられません。

しかし、
袋に穴が開いていたり、
シール不十分であったり、
また、
この時期のような、25℃を超える環境での保管があったりすると、
品質の管理ができません。

ですので、
商品に異常があるようでしたら、
店舗までご連絡くださいませ。
その際、商品の検証が必要となる場合がございますので、
商品の保管をお願いいたします。

美味しさと安全と

先にも記してございますが、
賞味期限は『美味しさ』の範囲で設定しております。
しかし、時間が経てば、少しずつ風味は劣化してまいりますので、
賞味期限にかかわらず、お早めにお召し上がりくださいませ。

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『アマンダリア』の表面に砂糖が残っている場合があったり、
商品によっては、
「かび?」「異物?」などに思われるものがあるかもしれません。
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製法や、ご説明に、至らない部分があるかと思いますが、
その際は、ご指摘頂けますと幸いです。

脱酸素剤を使用しないことで、
新鮮さを売りにされるお店もありますが、
より安全性を優先した方法をとっておりますので、
ご理解頂けますよう、お願い申し上げます。

レシピの最新版を公開しています。

https://note.mu/sakashita

 - 脱酸素剤