プロが教える、チョコレートのテンパリングのコツ 3
2016/01/20
前回(プロが教える、チョコレートのテンパリングのコツ 2)では、 テンパリングの仕組みを説明しました。
テンパリングの方法は3通り。
テンパリングの方法としては、前回の記述の通り、3通りあります。
・水冷法 ・タブリール法 ・フレーク法又は種付け(シード)法
また、結晶の作り方としては、2つに分けることができます。
温度計なしでテンパリングを行う。(冷やし終わりまで)
上記3種類のうち「水冷法」で説明します。
まずチョコレートを溶かし、40℃までしっかりと温度を上げる。
その後、氷水で冷やしていきます。
混ぜながら、どの程度まで冷やすかがポイントです。
氷水にあてたすぐは、チョコレートはもちろん冷え固まってしまうのですが、
氷水から外し混ぜると、
他のチョコレート部分の温度が高い為、
固まっていた部分が溶け、ボールの底が綺麗にかけるようになります。
これを綺麗にかけなくなるまで、繰り返します。
このタイミングが、冷やし終わりです。
温度計なしでテンパリングを行う。(温度を上げてβ型だけに)
そして、この段階では、チョコレートがかなりもったりしています。
それで、少し温度を上げます。
もったりとしたのが無くなり、さらっとするタイミングがあるので、
その瞬間を捉えます。
このタイミングが、β’型が溶けて、β型だけが残った瞬間です。
これでテンパリング完了です。
この状態を維持しつつ、作業を行います。
ミルクチョコレートも、ホワイトチョコレートも、
ほぼ同様のイメージで、テンパリングを取ることができます。
カカオ分が変わっても、同様にテンパリングを取ることが可能です。
温度帯を覚え無くても、温度計を用意しなくても、チョコレートが扱えますね。