パティシエ 坂下寛志 Pâtissier Sakashita Hiroshi

『エチオピア コスタリカ ブレンド』

   

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『エチオピア コスタリカ ブレンド』
商品名だけ見ると、何の事か分かりませんが、
ジュレドカフェ(コーヒーゼリー)です。
昨年は、ドモーリのショコラムースとキリマンジャロを合わせていたのですが、
コーヒーゼリーが美味しすぎて、
今年はキャラメルを加えたミルクと合わせたのみ、というシンプル構成に。
このコーヒーは、ジュレを作る前に、焙煎してもらっています。
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“コーヒーローストブラン”さんです。
いい夢見ながら眠れそうな、素敵な空間です。
ここで、


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香り高いコスタリカ豆“コーラルマウンテン”と、
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マイルドでコク深いエチオピア豆“イルガチェフコチャレ”を、
ブレンド焙煎して頂いています。
これを、酸味をできるだけ出さず、すっきりさせるため、
水出しで抽出します。
なので、それ用に深煎りにしてもらっています。
コーヒーは、焙煎してからの劣化速度が速いため、
できるだけこの方法が良いと思います。
深煎りで水を少なめで抽出しないと、
砂糖やゲル化剤を加えるため、
味わいが薄くなってしまいます。
ゼリーはポンシュ用のシロップなどとは違い、
えぐみなどはごまかせないため、
油分がでたり、酸化しやすいドリップでの抽出でなく、
とにかくすっきりと抽出できる、水出しをお勧めします。
とはいえ、やはりムースなど、他の構成を加えたい時は、
水出しのゼリーではパンチ力に乏しいため、
あえてドリップにしたり、少しエスプレッソを加えても良いのかもしれません。
私はやりませんが。
あと、たまに、濁ったジュレを販売しているところがありますが、
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本来、こういう透明感で作るべきだと思います。
濁るのは、濃いとか薄いとかそんな問題ではありません。
本当は、ミルクなどもいれず、ジュレのみで食べて欲しかったりしますが、
さすがにそれでは寂しすぎて、
購入して頂けないように思います(笑)。
というわけで、毎朝のつまみ食いが楽しみで、
他のスタッフに仕上げを教えないのでした。

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