【プロのパティシエレシピ】『ボンボンショコラ(トランペタイプ・プレーン)』1(分量編)
2016/01/31
モールドタイプとトランペタイプ
ボンボンショコラには、大まかに分けて2通りの作り方があります。
その中にガナッシュなどを詰める方法
・カードルなどの枠にガナッシュを流し固め、
切り分けてチョコレートをコーティング(トランぺ)する方法
トリュフと呼ばれるものは、後者の方法に分類されます。
今回はトランペタイプの作成方法です。
プレーンのボンボンショコラです。
材料と流れ
<材料> | |
・56%ブラックチョコレート | 1035g |
・35%生クリーム | 580g |
・転化糖 | 76g |
・酒(ウォッカ:ブランデー=1:1) | 36g |
・無塩バター | 117g |
・チョコレートを溶かす
・温めた生クリームを少しずつ加える。
・転化糖を加える
・酒を加える
・柔らかくしたバターを加える
・枠に流し固める
・20℃くらいの室温で24~48時間置く
・切り分ける
・切り分けた状態で12時間以上置く
・チョコレートでコーティングする
材料の説明
【56%ブラックチョコレート】
このレシピは、ドモーリのアリバ56%を使用しています。
他のチョコレートでも構いません。
しかし、配合されているカカオバターの量が違うので、
若干の調整が要るかもしれません。
同じ種類、同じカカオ分でも、テンパリングの温度が違う理由。
ビターなものを作りたければ、カカオ分の高いものを使い、
生クリームを増やし、
スイーとなものなら、カカオ分を低く、生クリームを減らしてください。
【35%生クリーム】
基本的には35~38%の生クリームを使用します。
牛乳、水でも、量を調整すれば、作ることはできます。
また、ワイン、シャンパンなどをメインにする場合、
47%以上の高脂肪の生クリームを使用します。
【転化糖】
ある程度日持ちをさせても、良い食感が保てるように加えます。
トレモリン、トレモリーヌ(商品名)などを使用します。
水あめでも代用できますが、
その場合は、生クリームで溶かしてください。
【酒】
日持ちをさせる為に加えます。
風味を付けるためでもあります。
このレシピでは、風味づけの為、半分をブランデーにしてますが、
全量ウォッカでも、少しラム酒を加えても構いません。
使用する酒は、アルコール度数40°以上のものを推奨します。
【無塩バター】
正確には塩不使用バターです。
これは、食感を滑らかにするために配合します。
硬さを出そうとしないでください。
ガナッシュのショコラの風味はどんどん抜けていきます。
ですので、ショコラは、できるだけ多く配合した方が良いです。
バターで硬さを出さなくてはならない場合、
ショコラが少ないことを意味します。
脂っぽいボンボンショコラを食べることになります。
次回予告
今回は、材料の説明をしました。
次回は、作成手順を説明していきますね。