パティシエ 坂下寛志 Pâtissier Sakashita Hiroshi

チョコレートのタブレット等に、お酒の風味を添加する方法

   

_MG_6872チョコレートに水分を入れると、流動性が無くなり、もったりしてきます。
その為、チョコレートそのものに、ブランデーやラム酒のような、お酒の風味を付けることはできませんでした。

今回ご紹介したいのは、お酒のパウダーです。

佐藤食品工業株式会社の“粉末酒”

_MG_7849酒の香気成分とアルコールをそのまま残し、水分だけを取り除いた“粉末酒”です。

生産しているのは、佐藤食品工業株式会社(HP)です。
世界主要17ヵ国で製法特許を取得しており、粉末酒を世界で初めて製造した会社だそうです。
サイトをみると、ラム、ブランデー、ワインの他、ウォッカ、梅酒、みりんなどもあるそうです。

これを使えば、チョコレートのタブレットはもちろん、
ボンボンショコラのコーティングにも、酒の風味を付けることが出来ます。

タブレットは良いですよね。
ショコラティエにとっては、かなり嬉しい商品ではないでしょうか。
ショコラの味とそれに合わせるフルーツやナッツに加え、お酒の風味づけという選択肢が追加されたのですから。

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マイヤーズラムで作った粉末酒

私がサンプルを頂いた※のは、マイヤーズラムで作ったラム酒パウダーです。
_MG_7854驚くほど、マイヤーズラムです。

袋を開けると、ふわーっとラム酒のよい香りが漂います。
少し舐めると、「おっ!」と思わず驚いてしまうくらいラム酒です。
しかも、アルコール分も残っています。

アルコール分まで残っているというのは、凄いですよね。
風味づけのみならず、食品衛生の面でも、使用できそうです。

チョコレートに限らず、お酒を添加したいけどできない・量に限りがある、
そんなお菓子に、ぜひ試したい商品です。

※頂いたのは3月です。遅くなってしまった…。

パウダーにする酒のグレードによって、出来上がりの品質も違うそうなので、
ラム R1902タイプ」を指定することを、お勧めします。
お問い合わせは、佐藤食品工業株式会社までどうぞ。

ちなみに、池伝株式会社(サイト)で取扱いがあるようで、
6月7日(火)・8日(水)に開催される池伝フェア(パンフ)に、佐藤食品工業さんも出展されるそうなので、興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。
私も、顔を出す予定です。

チョコレートに限らず、生地やクリームにも添加が、もちろんできるので、
バタークリームなど水分を嫌うもの等、使用できる機会は多そうですね!

レシピの最新版を公開しています。

https://note.mu/sakashita

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