パティシエ 坂下寛志 Pâtissier Sakashita Hiroshi

今年(2016年)のクリスマスケーキは23日がお勧めです。

   

1087121743-wallpaper-674106_1920-wpnw-640x426-MM-100夏ですが、クリスマスの話です。
今年のクリスマスは、23日が金曜日、24日が土曜日、25日が日曜日です。

パティシエの方々にとっては、大変な日取りです。
そしておそらく、クリスマスケーキが最も美味しくなくなる日取りだと思われます。

「23日にクリスマスを勧めるとは、何事か!」と怒られそうなので、こんな記事を掲載するのは、どうしたものか、と思ったのですが、
クリスマスに、美味しくないクリスマスケーキを食べることになるのも、それはそれで、と思った次第です。

という訳で、先に正しく説明しておきますと、

・24日、特に25日に手に入れたい場合は、本当に信頼できるパティスリーで。
・24日、25日に手に入れる為には、かなり早くからのご予約を。予約が無いと、手に入れられない可能性大。

という感じです。

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「今年のクリスマスは、大変だね…。」と言うのが、今年の10月頃からのパティシエの挨拶がわりとなります。

お店は、早めに予約を終了しないと、24日に予約も含めたご購入が集中します。
そして、25日ももちろん多めです。
23日は少なめです。

本来、クリスマスといえば、そういうものなのですが、作るパティシエとしては、大変です。
売れるだけ作るよ!というシェフの下では、沢山の生けるなんとかがケーキを作る事となります。

23日といえば、特に忙しくなる3日間の初日なので、まだ体力は十分です。
ですので、純粋にケーキの味を楽しみたい方は、ここがお勧めです。

24日に、体力はごそっと奪われます。
しかも、25日も忙しいのか…という考えが、頭を埋めます。
体も頭も疲れた状態では、ケーキも美味しく作れません。

トゥルモンドでは、休む前提で、ケーキ作成数を決めるので、
24日、25日は、確実に需要が上回る事でしょう。
これを無視すると、ケーキの質が、確実に落ちます。

作れるだけを販売するのが、正しいです。

ホールケーキのみならず、プチガトーも販売するお店は、本当に大変です。
自店のみならず、百貨店でも販売するのも、非常に大変です。
私はできないので、頭が上がりません。

25日は、本当は午前中だけの営業にしたいと言っている私です。
むしろ、お休みにしたかったり…。

クリスマスは、経営としても大事なイベントであることは間違いが無いです。
ただ、それとしても、味を大切にしていきたいものです。

24日、25日でも、厨房内が笑っているような、そんなケーキ屋さんでありたいものですね。
寝ないとか、あり得ないんだけどな…(笑)

【合わせて読みたい】
・パティシエの働く時間を短くしよう。1

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