パティシエ 坂下寛志 Pâtissier Sakashita Hiroshi

【質問・回答】ケーキ箱の外側に保冷剤の効果

   

_mg_4489コメントでご質問頂きました。

本日、ケーキ屋で生菓子を購入した際、箱の外に保冷剤が1つ付いていました。
持ち帰り時間は30分で、帰宅時には保冷剤は半分溶けていました。(箱の内側には保冷剤はありません)

今まで働いてきた数店でも、買い物したケーキ屋でも外側に保冷剤が付いていた事はないので、驚きと共に思わずネットで検索してしまいました。

こちらのサイトを見つけたのはこの様な経緯ですが、実際に保冷剤の実験結果を見たのは初めてでしたのでとても勉強になりました。

さて、外側の保冷剤は効果はあるのでしょうか?

まず、保冷剤の認識の確認です。
保冷剤は、「温度を下げる(冷やす)」のではなく「温度を保つ」ものです。
ドライアイスのような強さはありません。

次に、ケーキ箱についてです。

保冷剤を内側に付けると、その外側はある程度の時間で、結露しますよね。
それは、紙が簡単に保冷剤の温度を通し、外側の温度差で結露するのです。
それでわかるように、ケーキ箱に用いられている紙には、庫内の温度を保つ効果は、全くありません。

隙間もたくさん空いておりますし。

これらから、保冷剤とは、付けないよりはまし、というくらいしか効果はありません

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さて、「外側に保冷剤を付けた時の場合」の話です。

保冷剤は中のものを冷やすというより、その場所で、温かい温度から守る、という意識の方が良いと思います。
ですので、冒頭の画像のように、ケーキ箱の外側全面につけることは、効果があると考えます。

質問者の場合で考えます。
内側と外側、どちらかと言えば外側の方が、効果は薄いと思いますが、大きな差はありません。

ケーキ箱の大きさが分かりませんが、内側・外側の場所よりも、保冷剤の個数の方が、重要かなと思います。

そんな感じで、お店側がしっかりと理解をし、意味づけしていれば、内側・外側に対しては、どちらでも良いと思います。

しかし、保冷の事をあまり理解せず、
内側に付けると「ケーキに当たり崩れ、クレームになるから」とか「スペースの為に箱が大きくなるから」とかの理由が先で、
かつ、「1~2個付けとけば良い」くらいの軽い考えですと、

あなた達の「お客様に美味しく召し上がって頂きたい」とか「ケーキをできる限り良い状態で」とか言っているのは本当ですか?と、問いただしたくなります(笑)

少し余談でしたが、お店側は保冷剤の事を真剣に考えたいところですが、購入者側としては、保冷剤を過信せず、出来るだけ早く冷蔵庫に入れたいものですね。

【合わせて読みたい】
・【調査】保冷剤の効果 1

・【実験】 発泡スチロールの保冷効果

3つ

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