パティシエ 坂下寛志 Pâtissier Sakashita Hiroshi

【調査】保冷剤の効果 3

      2022/07/03

それでは予告しました『保冷剤の効果実験』のつづきです。
※この実験は、主に、私の後輩たちや同業の方に向けた内容となっております。
 一般の方へは、
 『待って帰る間にもケーキはダメージを受けます。
  そして、冷蔵庫で、一旦しっかりと冷やしてから召し上がってください。
  作り手は、冷蔵管理状態(約5℃)で、味を決めておりますので。』

 ということが、伝えたいです。
実験記事一覧はこちら。

ケーキ箱を変えてみる

前回までで、保冷剤そのものの効力は、なんとなくわかってきたので、
ケーキ箱の方に、焦点を当ててみたいと思います。

今回、包材屋さんにお願いしまして、特別にケーキ箱を作ってもらいました。
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発泡段ボールという素材で、
保冷効果の期待ができる素材です。
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左が通常のケーキ箱、右が発泡段ボールの箱です。
少し厚みがあります。
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今回は、保冷剤70gと40gのものを1個ずつ付けました。
配置は、特に意味はありません。
ついでに思い立って、
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通常のケーキ箱で、40gを3個、1か所に集めて設置したバージョンを作りました。
これも、よくケーキ屋さんで見かける配置です。
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5.2℃スタートです。
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気温は20℃くらいでした。

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1時間40分後。
発泡段ボール 13.4℃
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通常のケーキ箱 14.0℃
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通常のケーキ箱 14.2℃
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結果は、どれも、そんなに差異が出ませんでした。

そこで、次は、
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発泡スチロール箱の登場です。

次回に続く。

保冷実験記事一覧

レシピの最新版を公開しています。

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