パティシエ 坂下寛志 Pâtissier Sakashita Hiroshi

クリスマスケーキは、あまおう苺のショートケーキ。

   

_mg_6200あと10日でクリスマスです。
ご予約もたくさん頂いており、誠にありがとうございます。

トゥルモンドのショートケーキは、クリスマス限定で福岡県産あまおう苺を使用しています。

通常は、とちおとめの中でも、3件の農家さんでしか作られていない、自然完熟の「職人のとちおとめ」を使用しています。
栃木県壬生町「七ツ石いちご職人会」でしか作られていません。
価格はこの通りです。

クリスマスでは、出荷数が少な過ぎて、使用することが出来ないくらいの貴重な苺です。
という訳で、職人のとちおとめとは、また違う旨味で攻めてくる「あまおう苺」を使っています。
_mg_6492ご存知の通り、あまおうはとちおとめより、1パック¥100くらい高値です。
クリスマスシーズンは、ただでさえ価格が高騰してしまいます。
しかし、クリスマスだからこそ、贅沢なケーキを楽しんで欲しい(のと、個人的に食べたい)為、あまおう苺でいきます。

クリスマスにあまおう苺を使い始めて、もう4年くらいになるかと思います。
東京で、クリスマスにあまおうを使うのなんて、トゥルモンドくらいだろう、と思っていましたら、
今年はちらほらあるみたいで、こちらのスーパーな感じのショートケーキも、あまおうみたいです。

6号サイズで¥18,000税別だとか。さすがですね。
トゥルモンドでは、¥5,700です。お得ですね(笑)
苺の量も、少し少ないくらいじゃないでしょうか。

3個買って、おつりが来ます。
6号サイズを3段重ねたら、スペシャルなショートケーキになりますね。
_mg_3245ちなみに、これが7号サイズ

_mg_3325これが10号サイズです。

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_mg_6503あまおうはとちおとめに比べ、果肉の中心部まで赤いです。
少し見慣れない事もあって、熟しすぎ?みたいに捉えてしまう方も、いらっしゃるみたいです。

クリスマスは、あまおうにとっては、良い時期な気がします。
数年使っていますが、外れ年がありません
大きさが揃わない事はありますが、実が未熟ということはありません。

あまおうはとちおとめに比べ果肉が柔らかく、カットした後の崩れていく速度が早いです。
サンドや飾りから、赤い果汁がにじんでしまいます。

これが、大量生産する、大手企業さんでは扱えない障壁となっています。
ですので、他の苺を大手さんが使う為、出回る数が少なくなてしまい、価格はそこまで上がらないまでも、熟しが足りない苺を使わざるをえない洋菓子屋さんが多数となる訳です。

そういう苺を使用したり、身の丈を考えない大量生産をしたり、スタッフの疲労が激しかったりなどで、
クリスマスケーキは普段より美味しくないという、大変残念な状況であったりします。

トゥルモンドが、なぜ高価な苺を使うのか、プチガトーを販売しないのか、徹夜なんかしないで、いつも通りの睡眠時間を確保するのかなど、
クリスマスケーキに懸ける思いを、少しでも感じてもらえますと、嬉しい限りです。

ご予約は18日まで、店頭のみで承っております。
ご来店、お待ちしております!

レシピの最新版を公開しています。

https://note.mu/sakashita

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