パティシエ 坂下寛志 Pâtissier Sakashita Hiroshi

生チョコレートの可能性 『ルグラン ショコラ』

   

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レシピはこちらの方を参考にしてください。→こちら

今シーズンのトゥルモンドでは、
3年ぶりに、生チョコレートが登場しました。

ただし、一般的な生チョコレートとは、全く違っていて。

生チョコレートは価格が安い

ボンボンショコラと比べ、
ちょっとランクが低く見られがちな“生チョコレート”。

価格が安く、一般の方でも作れるという手軽さが、
そうさせているのかもしれません。

生チョコレートは、基本的に冷蔵商品です。
その為、チョコレートの量が控えめでも、
形を保っていられます。

チョコレートの配合量が、控えめだから価格が安い、
または安いから控えめにしなければならない、

それが、ボンボンショコラよりも、
味わいが下に思われる一因で、あるかもしれません。

チョコレートの配合量を増やしました

そこで、今シーズンから販売しております、
生チョコレート『ルグランショコラ』は、
ボンボンショコラ並みに、チョコレートを配合しました。

かなり濃厚なカカオを、味わうことができます。

チョコレートを増やすと、硬くなるのではないか、と思われますよね。
実際、硬くはなります。
しかし、バキッと割れるような食感ではなく、
歯がすっと入っていく食感のまま、
硬さが生まれているような状態に、調整してあります。

ボンボンショコラとしてのガナッシュ、
プチガトーに組み込むためのガナッシュ、
フォンダンショコラのように、焼くことをイメージしてのガナッシュなど、

しっかりとガナッシュの事を理解しているからこその、
硬さと食感の表現です。

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それでも価格は抑えたまま

ボンボンショコラが高価になってしまうのは、
主に作業費またはそれに伴う設備費です。

全て手作業でするとして、
生チョコレート一粒と、トランペタイプのボンボンショコラは、
作業費で言うと、3~4倍になると思います。

という訳で、『ルグラン ショコラ』では、
6粒入りでも、¥450とお求めやすくなっています。

安い材料だから、安価になっているわけでは、決してありません。

常温での持ち運び可能

ボンボンショコラと違って、冷蔵商品ですよね、溶けますよね、
そう思われる方もいらっしゃるかと思います。

ご安心ください。
チョコレートをたっぷり配合していますので。
今の時期であれば、2~3日は常温(25℃程度)保管は可能です。
ですので、普通に持ち歩いて構いません。
これが溶けるくらいなら、ボンボンショコラも溶けてしまう温度です。

一粒ずつ、ゆっくり食べたいと思う方もいらっしゃいますから、
贈るのであれば、冷蔵庫に入れることもお伝えすると、なおベターですね。
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食べるときは冷蔵か常温か

食べるときに、少し常温に出しておくと、柔らかさが増し、
その方が好みという方もいらっしゃいます。

ただ、冷蔵でも美味しいように、ずっと試作してきて来ましたので、
どちらの食べ方も、ぜひ試して頂きたいです。

普通の生チョコレートではない

トゥルモンドの生チョコレートは、他のものとは一線を画しております。

濃厚なカカオの風味に、ほのかに香るフランス産ブランデー、
ボンボンショコラに負けず劣らずの味わいです。

今年は、
テリーヌショコラ、
クラシックショコラ、
焼きチョコなど、
人気商品が多いので、目移りしてしましますね。

レシピの最新版を公開しています。

https://note.mu/sakashita

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