『メロンパンが危険』とか言われているので、調べてみました。2
前回…『メロンパンが危険』とか言われているので、調べてみました。1
今回は、アルミニウムの話が、もう少し続きます。
アルミニウムに関連して、2つほど気になる事も、Aさんは話されています。
体内に蓄積
アルミニウムに関して、詳しく説明されているサイトがありましたので、ご紹介します。
『「アルミニウムと健康」連絡協議会』
こちらで配布しています『パンフレット』が分かりやすかったです。
そもそも体内に蓄積されないのですね。
そして、食べ物や飲み物、水や空気などから、私たちは毎日摂取している。
・日本・国立医薬品食品衛生研究所他 平均3.5㎎
・WHO(世界保健機関) 2.5~13㎎
・FDA(米国食品医薬品局) 7~9㎎(1995)
・MAFF(英国農漁食糧省) 平均3.9㎎
このように、別にベーキングパウダーからに限らず、アルミニウムは、私たちが意識することなく摂取しているのです。
胃薬や鎮痛剤などの医薬品にも多く使われ、1日の服用量中に1,000㎎程度のアルミニウム化合物が含まれていることもありますが、健康障害を起こしたという報告はみられないそうです。
メロンパンを食べなくても、上記の量を毎日摂取していて、薬を飲めば、その2、30倍ものアルミニウムを摂取しているにも関わらず、健康障害が起きないのは、ほぼ排出され、体内に蓄積しないからでしょう。
(メロンパンが)アルミニウムの使用対象食品として名指しされた原因
メロンパンが他のパンと違うのは、表面のクッキー生地です。
クッキー生地に、ベーキングパウダーを使用する場合がある事から、膨張剤の主な使用対象食品として、下記のように挙げられました。
皆さんが分かる菓子パンで、メロンパン以外にベーキングパウダーを使ってそうなパンはありますか?
私は思いつきません。
メロンパンが、使用対象食品の菓子パンの一例として挙げられたのは、使用しているのはメロンパンくらいしか無いからだと思います。
これの根拠が、いくら探しても根拠が見つからないのです。
唯一、関係がありそうなのが、農林水産省の『世帯構造の変化と食料消費の構造』の資料です。
これにしても
としているだけで、メロンパンと共働きと子供の関連性が見つかりません。
それか、小児(1-6歳)でも暫定耐容摂取量は超えないけれど、
他の世代よりは、許容量に対する摂取量の割合が大きく、その中に許容量を超える可能性があるものもいた、という調査結果からでしょうか。
小児(1-6歳)では、許容量に対する摂取量の割合が最も大きく、許容量の約43%でした。
アルミニウムを含む食品を多く食べる場合の推計では、小児では摂取量の多い5%の人が許容量を超える可能性があることがわかりました。
小児以外の年代層では、許容量を超えませんでした。
厚生労働省『国内での摂取量調査の結果』
小児(1-6歳)といえば、未就学児であり、その子たちに食事としてメロンパンを与える機会が多い…とも考えにくいですよね。
暫定耐容摂取量は、実験などにより現段階で分かっている事から、
一生涯摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される暫定的な摂取量のことで、
この値を超えて摂取しても直ちに健康への悪影響があるわけではない、とされています。
体内に蓄積されるものでもないそうですし。
次回は、やり玉に挙がっている、他の部分について、考えてみたいと思います。
つづく。
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