ブランデーケーキ・ラムケーキのススメ 2
生地に美味しさを入れ込む
それでは、使用材料を見てみましょう。
<材料> | |
全卵 | |
加糖卵黄 | |
蜂蜜 | |
天然塩 | ゲランドの塩 |
グラニュー糖 | |
アーモンドプードル | |
バター | |
発酵バター | |
ラム酒55° | マイヤーズラム コンフェクショナリー |
薄力粉 | ドゥノール |
薄力粉 | スーパーバイオレット |
ベーキングパウダー | アルミニウム不使用タイプ |
卵は、卵黄を追加で配合しています。
これにより、コクが出ます。
柔らかい甘みと香りの為の蜂蜜。
旨味の為のアーモンドパウダー。
バターの一部に、発酵バターを使用。
お酒の風味を邪魔しない程度に、
全体の風味を底上げ。
生地にもラム酒を入れます。
そうすることで、シロップのお酒を強くしなくても、
全体からお酒の風味を表現することが出来ます。
小麦粉は、ススメ 1で記載した通り、2種類の薄力粉を使用。
灰分、蛋白質量は、「使用小麦粉まとめ」で確認ください。
シロップ
<ラムケーキ用> | |
湯 | |
グラニュー糖 | |
ラム酒45° | マイヤーズラム プランターズパンチ |
<ブランデーケーキ用> | |
湯 | |
グラニュー糖 | |
アルマニャック40° | グッドリン・アルマニャックブランデー ・ナポレオン |
どちらも、出来上がりアルコール度数を、約21°に調整してあります。
2種類のラム酒
生地に入れるラム酒と、シロップのラム酒が違うものという事に、
お気づきでしょうか。
生地の方は「マイヤーズラム コンフェクショナリー55°」。
通常は、40~45°のものが多いのですが、
これは、原酒を多く含む為、より深い味わいのタイプ。
つまり添加量が少なくて済むということです。
焼菓子などに入れ込む水分は、基本的に少ない方が良いです。
クッキーであれば、サクサク感が損なわれますし、
ケークであれば、内層が詰まった様になりやすいです。
また、コンフェクショナリータイプは、加熱しても風味が残りやすいです。
以前、白焼きチーズケーキに違うラム酒を使用していて、
これに切り替えたときに、ラムの風味が濃くなって嬉しい、と、
何度もお声をいただきました。
そして、浸み込ませるシロップの方は、
「マイヤーズラム プランターズパンチ45°」。
コンフェクショナリータイプより、さらに長期間熟成させたものです。
そうすると、尖った部分が全く無くなり、
まろやかな風味で、長い余韻を楽しむことが出来ます。
加熱しないものは、こちらのプランターズパンチをお勧めします。
マイヤーズラム・宏洋株式会社HP
ルセット上だけでは見えないもの
どの材料も、何の為に配合するか、というものが必ずあります。
また、薄力粉やラム酒を例にして、なぜその商品を使用しているか、
という理由があります。
レシピを書き写しただけでは分からない、
そういう部分が重要なんですよね。
さて次回も続きます。
後々、配合も出てきますので、お楽しみに。