苺以外のショートケーキ
ショートケーキと言えば「苺」というのは、もう古くなってきているのかもしれません。
夏からのショートケーキも、苺に無い美味しさのものが、続々登場します。
苺の時期は、5月で終了します。
トゥルモンドの今の時期は、3年目に突入の「赤肉メロン」と、今年からの「マハチャノック マンゴー」です。
もう少しすると「白桃」が始まりますし、その後「洋梨」の季節です。
洋梨も、オーロラ、バートレット、グランドチャンピオンなど、美味しい品種が目白押しです。
昔は、夏でも「苺は無いの?」など、よく言われました。
しかし今は、「メロンはまだか」「洋梨が一番好き」「フルーツが変わるのが楽しみ」などの声が多く、
どうしても苺というのは、かなり少数派です。
お子様の為に、表面の飾りだけ、と言うような感じです。
今年の夏から「マハチャノック マンゴー」が仲間入りし、
メロンが苦手という方にも、とても好評です。
「赤肉メロン」は緑のものより、青臭さが少なく、甘味が強いのが特徴です。
果汁たっぷりなのも、瑞々しくて、今の時期はとても美味しく感じます。
酸味が無いので、味わいが単調になりがちですが、
それを補うために、表面にゴールデンパインを乗せて、バランスを調整しています。
タイから空輸で入荷される「マハチャノック マンゴー」は、しっかりと熟しており、繊維質も少なめなのが、特徴のマンゴーです。
赤肉メロンは、酸味が無く、果汁がたっぷりというのが、人によっては好まない事もあります。
その点でいうと「マハチャノック マンゴー」は優等生です。
程よい酸味、果汁は苺ほどで、心地よい果肉感。
マンゴーというと、フィリピン産の酸味強めをイメージする人が多いようです。
また、フィリピン産マンゴーは、サイズが小さいのが多く、必然として果肉も薄く、細切れになったりします。
「マハチャノック マンゴー」はサイズも大きいので、食べ応えのある食感となるわけです。
この時期からは、ショートケーキ以外のホールケーキも、良くご購入いただきます。
「ラクション」や
「フェリシテ」は、特に人気です。
しかし、ショートケーキは人気が無いかというと、全くそうではありません。
むしろ、年々増加している気もします。
今年は特に、メロンとマンゴーが選べるようになったからですかね。
苺は11月~5月の約7ヵ月間。
ですので、1年間の半分は、苺以外のフルーツです。
固定観念のショートケーキで、苺の代替としてのケーキを作るのではなく、
「生クリームとジェノワーズとフルーツ」の、3つのパーツの組合せのケーキという考えで、
味の表現を楽しみたいものですね。
フルーツを薄くスライスするのではなく、贅沢にごろごろサンドするのが、ひとつのコツです。
材料費がかかりますけどね(笑)
【合わせて読みたい】
・『ラクション』(レモン・マンゴー・蜂蜜・ピスタチオ・オレンジ・リモンチェッロ)